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■パーキンソン病の非運動症状(1)
パーキンソン病には、震えや動きづらい、歩きづらいという動き以外の症状も伴います。これらの症状の一部について解説します。パーキンソン病からくる場合とパーキンソン病のお薬が関与している場合があります。ここでは睡眠障害、幻覚、妄想、起立性低血圧、衝動のコントールの障害、嚥下障害について述べます。
睡眠障害
- 夜よく起きてしまう。
- 夜間頻尿の改善 頻尿(過活動性膀胱)改善薬の内服をする。
- 夕方以降の水分摂取、特にアルコール、カフェインを夕方以降控える。
- 夜間の無動の改善 長時間作用型のアゴニストを追加 してもらう。
- レム睡眠行動異常症 :睡眠中に悪夢を見ながら大声をだしたり、手足を動かす。
- レストレスレッグ症候群 :寝入ろうとするときに足を動かしたくなって眠れない。
- ドパミンアゴニスト、リボトリールというお薬を追加してもらう。
- 日中眠くて仕方がない、突然寝てしまう。
- 非麦角系アゴニスト(ビシフロール、レキップ)の減量、中止 をしてもらう。
- 昼の活動度を上げる(リハビリなど)。
幻覚、妄想
- ほっておけるものはそのまま
- 主治医に申告する。アーテン、シンメトレル、エフピー、ドパミンアゴニスト(ビシフロール、レキップ、ペルマックス、パーロデル)、ドパミンの順に減量中止 してもらう。
- ドパミン中心の治療にしてもらう。
- 抑肝散や、幻覚を抑える薬、アリセプトなどの抗コリンエステラーゼ阻害剤を追加してもらう。
起立性低血圧
- 収縮期血圧で20mmHg以上の低下が起こる場合をいう。ふらつく、くらくらするということで自覚することも多い。
- 弾性ストッキングを起立時に着用する。
- 塩分の摂取 を少し多めにする。
- エフピー、降圧薬のチェック、減量中止を検討してもらう。
- ベッドアップで就寝する。
- 血圧を上げる薬を追加(臥位高血圧に注意)する。
衝動のコントールの障害
薬物の渇望
- オフが怖くて必要以上にレボドパ製剤を処方されているよりも多く飲んでしまう。
- 病的賭博や性欲亢進へとつながる可能性がある。
病的賭博、病的買い物
- もともとやらなかった人がかけごとをするようになり、 お金を使い込んでしまい、家庭問題や社会問題にまでなる。
- 病的賭博は男性に多く、病的買い物は女性に多い。
反復常同行動
- たんすの中を整理する、ガーデンニングをする、絵を描く等の趣味とも習慣ともいえる行動を繰り返す。
- 睡眠時間が短くなったり、食事を取らなかったりする。
衝動性障害の対策
- まずは主治医に相談する 。アゴニストを減量または中止してもらうなど薬の調整をしてもらう。
嚥下障害
肺炎を起こし病状を悪化させることがある。ただしパーキンソン病ではよっぽど進行した時期でなければ嚥下は悪くなりません。
- 誤嚥しにくい食物形態 への工夫として、水分はとろみをつけて 、パラパラ、ベタベタ、パサパサ、サラサラを避ける。パサつくものにはマヨネーズとかデミグラスソースを利用する。
- 薬特に散剤を飲むときには顎を上げて飲まない。ゼリーやヨーグルトに混ぜて飲む。
- 口腔内を常にきれいに することにより肺炎の防止に繋がる。
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